地下牢からおもちゃ、ソーセージまで:あらゆる歴史を感じたニュルンベルク散策記

おもちゃ博物館の展示 ドイツ

ニュルンベルク2日目の朝。

ニュルンベルク駅の外観
駅が立派すぎる
ニュルンベルク駅構内のマップ
駅構内にあったかわいいマップ
ニュルンベルク駅構内のマップとおじさん
陽気なおじさまが映り込んできました

昨日人で賑わっていた広場も朝になると人通りが減り、野菜や果物、お肉などを売る屋台が並んでいました。

朝市の野菜売り場の様子
あまりにも野菜がみずみずしくて目に止まりました

美しの泉では金色の輪を3回まわす間に願い事をして誰にも打ち明けないでいると叶うという言い伝えがあるので、みんな順番にまわしています。

美しの泉で金色の輪を回す人の様子
だいぶ高い位置にあります

友だちが事前に予約しておいてくれた中世の地下牢ツアーに参加します。

市庁舎前で待ち合わせしている様子
市庁舎前で待ち合わせ

第二次世界大戦中ニュルンベルクの街の9割以上が破壊されたため、中世の雰囲気が残っているように見えるニュルンベルクの街並みも、実は戦後に再現されたものがほとんどなのですが、地下牢はもちろん地下にあるということで戦争の影響を受けることがなく、ニュルンベルクの中で数少ない本物の中世を感じられるところらしいです。

期待に胸を膨らませながら地下牢の入り口まで移動します。

市庁舎から地下牢へ移動する様子
地下牢の入り口
いよいよ地下牢へ!

かつて容疑者が自白を強要すべく拷問された部屋に入りました。

拷問の目的はあくまで罪を自白させることで、容疑者が死んでしまうと拷問官は咎められたのだとか。

想像を絶する痛みを与えるけれど死なないという絶妙なラインが丹念に研究されていたらしいです😰

アニメ「チ。」が頭をよぎりました。

拷問道具の画像
体を縦に引っ張る拷問器具
拷問道具の画像
指の骨を粉砕する拷問器具
拷問道具の画像

これぞ拷問器具!というものがぶら下がっていますが、こちらの拷問器具は実際にはほとんど使われていないそうです。

18世紀?19世紀?頃には既に「ニュルンベルクといえば地下牢、拷問」というイメージを利用して観光地化を狙っていたらしく、これらの拷問器具はいわば呼び込みの道具としてウケを狙って作られたものだそうです。

地下牢の通路
一直線で奥まで続きすぎるとなんとなく怖いのは私だけじゃないですよね…

さて地下牢ツアーを終え、おもちゃ博物館に移動します。

ニュルンベルクは中世以来おもちゃ生産が盛んで、今でも世界最大のおもちゃ見本市が毎年開催されるなど「ニュルンベルクといえばおもちゃ」というくらいおもちゃで有名なところなんです!

おもちゃ博物館の外観
おもちゃ博物館のロッカーの画像
ロッカーを開けるとかわいいサプライズが🫶
おもちゃ博物館の展示
おもちゃ博物館の展示、木馬
2000年前のエジプトで作られた木馬😳
おもちゃ博物館の展示

戦争の影響がおもちゃにまで至るのは悲しいですね。

おもちゃの変遷から歴史を紐解くのも面白そう。

おもちゃ博物館の展示、人形
人形がずらり
おもちゃ博物館の展示、人形
やっぱりこういう系の人形って怖いんだよな。。。
おもちゃ博物館の展示、ミニチュア
ミニチュアのカゴ屋さん。精密すぎる!!

人種差別が反映されているおもちゃも。

白人に忠実に仕える黒人奴隷の人形やお金を入れると舌を出して喜ぶ仕掛けになっている黒人の顔をした貯金箱、ネジを回すと踊るブリキの黒人の人形など。

黒人奴隷は白人の主人の娯楽のために強制的に踊らされることがよくあったらしく、このおもちゃで遊ぶ白人の子どもは、ネジを回せばいつでも好きなときに黒人を踊らせることができるという奴隷所有者の擬似体験ができるというものでした。

子どもにとって身近なおもちゃに差別思想を潜ませて無意識のうちに刷り込ませる恐ろしさを感じます。

日本の皇族が人力車で移動する様子を再現した(?)人形。

ヨーロッパにおいてアジアは国に関係なく一つのステレオタイプでまとめられていたようです。

おもちゃ博物館の展示
JINRIKISHA JAPANESE FAMILIE MIKADO
おもちゃ博物館の展示、ミニカーなど
小さい乗り物がたくさん
おもちゃ博物館の展示、鉄道模型
おもちゃ博物館の展示、鉄道模型

壮大な鉄道模型。こういうのって長いことぼーっと眺めていられますね。

鉄道好きにはたまらないんじゃないでしょうか。

ただし、鉄道が走っているのを見られるのはレアなようです。

この模型は古く、壊れるのを防ぐためという理由と、もう一つ操作が難しく、動かし方を知っている人がそもそも少ないという理由があるそうです。

ちなみにどのスイッチがどこと繋がっているのかを表した表がこちら↓

おもちゃ博物館の展示、鉄道模型の動かし方を表す表

とんでもなく複雑そうですね。逆に操作できる人がいることに驚きです。

最上階には子どもがレゴで遊んだり大人がボードゲームをしたりできるスペースがあります。

おもちゃ博物館内にある遊べるスペース
おもちゃ博物館の展示、スマホ一台の画像
「今日のおもちゃ」

様々なおもちゃを見た後に「今日のおもちゃ」を突きつけられるとすごく寂しい時代になってしまったなと感じました。

やっぱりどんなに時代が進んでもスクリーンにとどまらず色々なものに触れるのは大事にしたいですね。

街中を歩く馬車の画像
橋の画像

ペグニッツ川に架かるマックス橋という橋から向こう側を眺めると、死刑執行人の小橋と呼ばれる屋根付きの橋が見えます。

橋の画像

ここにはかつて死刑執行人が住んでいました。彼らは当時卑しい人々として避けられており、彼らのそばに住みたくないという人が多かったためにこの近辺の地価は下がり、貧しい人々が集まる地域になったらしいです。

どんよりとした曇り空も相まってなんだか気分が落ち込みますね。

この後ネルトリンゲンに移動するのですが、電車の出発まで中途半端に時間が余っていたので近くにあったニュルンベルクソーセージ博物館で時間を潰します。

ニュルンベルクソーセージ博物館の外観
ニュルンベルクソーセージ博物館の展示
ニュルンベルクソーセージ博物館の展示
ニュルンベルクソーセージ博物館の展示
戦後初のニュルンベルクのクリスマスマーケットの様子
ニュルンベルクソーセージ博物館の展示、ミニチュア
こういうマニアックなミニチュアかわいい
ニュルンベルクソーセージ博物館の展示

ニュルンベルクソーセージは他のドイツのソーセージと比べて見過ごせないほど小さいらしく、散々いじられてきた過去を知ることができました。

ただこの博物館はだいぶ小規模なうえ文章や写真の展示が主になるので、わざわざ予定に組み込むようなところではなく、他にやることがなく時間が余ったら行く程度でいいかと思います笑

さてネルトリンゲンに移動。まずはニュルンベルクからTreuchtlingenという場所まで移動します。

ポテチやケーキの画像

車内ではポテチと、ニュルンベルクを去る直前に一目惚れしたチーズケーキ、そしてGlühweinstern(グリューワインシュテルン:直訳すると「ホットワインの星」)という昨日のクリスマスマーケットで買ったクリスマスの時期にドイツでよく作られるケーキを食べました。

名前にもあるように生地にホットワインが仕込まれているようですが、アルコールは焼くときに飛んでいて、どことなくフルーティで素朴で、飽きのこない好きなタイプのケーキでした。

チーズケーキは濃厚すぎて友だちと唸りました。今まで食べたチーズケーキの中で一番かも。

Stefans Käsekuchenというチーズケーキ専門店の出店で購入しました。

美味しすぎたので気になってお店について調べてみると、

🧀週末や特定日の出張販売が中心

🧀本拠地はドイツ南西部のEbringenで直接買えるのはそこだけっぽい(遠いな…)

🧀フライブルク中央駅に24時間買える自動販売機がある(こっちも遠い😭)

らしいです。もしどうしても食べたいのならネット注文するしかなさそう。

東側にもお店開いてほしいな🥺

さて幸せな気分に浸っているとあっという間にTreuchtlingen駅に到着。

あとはTreuchtlingenからミュンヘン行きの列車でDonauwörthまで行きます。

…とここで再びDBが本領を発揮します。

駅の電光掲示板の画像
16:34発の予定が17:04に変更されています

全然電車が来ず、芯まで冷えそうな寒さのなか長時間外で立って待たされました。

謝罪がないばかりか、途中「電車は当初の時間通り来ます」という旨のアナウンスが。

なんかもう喧嘩を売っているようにしか聞こえないというか。

流すアナウンス間違えたんかな😌

これにはさすがに周りのおばさまも呆れて笑っていました。

結局1時間後に悪びれもなくのうのうと電車がやってきました。

電車内の電光掲示板の画像
順当に到着も1時間遅れました

Donauwörthからネルトリンゲンまでの電車は幸い遅れることはなく、私たちは18時半ごろに(遅)無事ネルトリンゲンに到着しました。

ネルトリンゲンで過ごした夜については次の記事で!

番外編:Toilettenbürstenbenutzungsanweisungが一単語になっちゃうドイツ語

貼り紙の画像

こちらはニュルンベルクで滞在したホステルのトイレに貼ってあった貼り紙。

そこに書いてあったのはToilettenbürstenbenutzungsanweisungという長い一単語。意味は全然大したことではなく「トイレブラシの使い方」。

ドイツ語には「複合名詞」と呼ばれる仕組みがあり、複数の名詞を一語につなげて意味を作ることができます。そのため一単語が長いのはドイツ語あるあるなのですが、日常生活でここまで長い単語を見るのはなかなかないです笑

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