この日はバビロンベルリンという映画館でチャップリンの「黄金狂時代」を観に行きました。
この映画館は1929年にオープンした由緒ある映画館で、大きな特徴の一つがオーケストラが演奏できるスペースがスクリーンの前に設けられており、サイレント映画を生演奏付きで観られるところです!
これは体験しておかねばいうことで映画館のウェブサイトで上映予定の作品を調べていたところ生演奏付きでチャップリンの作品が上映されると知り、すぐにチケットを購入しました。
名作というのはもちろん、文字情報が少なくて映像を観ているだけでも十分楽しめそうなチャップリンの映画は英語力ドイツ語力ともに微妙な私でもハンデなく楽しめるのではないかというのもこの映画にした大きな理由の一つでした。
チケットが普通の映画より20€ほど高い29€+テスト前でしたがこんな素敵な体験をできる機会はなかなかないので迷いはありませんでした。



たくさんのポスターが飾られた部屋も。
私は昔から古い映画、と言っても昭和中〜後期の日本映画は好きだったのですが、あまり海外、ましてハリウッド以外の昔の映画は観たこともないし興味を抱いたこともありませんでした。
しかしこちらの大学でヴァイマル共和国期の映画の授業を受けてさまざまな古いドイツの映画を観るなかでその魅力に気づかされ、無声映画にまで遡るくらい古い映画にも興味を持つようになりました。
また芸術の一つとしての映画自体にも一層興味が湧き、名作と言われるものは国や時代問わず全部観るという果てしない夢ができたので、とりあえずこれらのポスターの人物は全て知っているようになりたいです!



後ろでは「メトロポリス」の労働シーンがエンドレスで流れていました


何やら前方の席に座る男性の像を発見。

調べてみたら正体はベルリン出身の映画監督エルンスト・ルビッチュだそうです。


いよいよ上映開始。
美しい演奏がしっとりと始まり、音色に耳を澄ませながらオープニングクレジットのチャップリンの名前を見て、死後も人々を楽しませ続けるチャップリンのかっこよさや、世代を超えて感動を残し伝え続けられる映画という媒体の尊さに感極まって涙が出ました。
まさか自分でも開始早々チャップリンの映画で泣くなんて考えていなかったので若干引きました。
チャップリンの作品を最初から最後までしっかり観るのは初めてでしたが、チャップリンは面白いだけではなくふと湧き上がる感情をそっと表現するのも上手くて、横顔だけで悲しみを表現しているシーンなどにはハッとさせられました。
チャップリンは大袈裟な表現で笑いを起こすという一辺倒なイメージを抱いていた私にとっては衝撃で、他の俳優と一線を画される所以が理解できました。
それでもやはりコメディの傑作だけあって、終始笑っていました。
劇場で観ると面白さが何倍にもなって、一人で観ていたらニンマリするにとどまっていたであろうにめっちゃ声を上げて笑いました。
みんなでガハガハ笑い、知らない人と面白さを共有するというハートウォーミングな体験ができました🥰
もうすでにチャップリンのファンになりました🫶



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